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2010/12/24

「ポール・マッカートニー/ラム これを聴け!61」の巻

今回の、お薦めは、

Ram

ポール・マッカートニー 「RAM」 。

私より御存知な方、詳しく語られることのできる方、超たくさんいらっしゃるのは承知で今回取りあげ。

ポール、ビートルズ解散後、ソロになってからの2枚目のアルバム。
私は、このアルバムと、「RED ROSE SPEEDWAY」が特に大好きです。
後の一大傑作と称される「BAND ON THE RUN」より、この2枚が好きです。

70年代のポールは、ビートルズ解散以降も凄かった!
メロディーが、頭からコボレ落ちてくる・・・
そんな印象があります。

「RAM」は前作、初のソロ「McCARTNEY」が、ラフなつくりと物足りなさ(周りの過剰な期待)からか、当時のマスコミに叩かれた後の1作。
それでも全米1位獲得。


「ならば、コレでどうだ!」

という、ポールの野心、入魂の1作。
が、全米1位ならず。
ビートルズ他メンバーの評価も今ひとつ。
明らかに逆風が吹いていたのは確か。

さて、黄色をバックにセンス有るのか無いのかわからない、羊(ラム)の角を持ったポールのジャケットの音楽の中身といえば・・・

1曲目の「Too Many People」から、当時のそれらの評論家への返答みたく、弾けまくり。

「RAM ON」では哀愁漂う楽曲。

「Smaile Away」は、どこか、「始め人間ギャートルズ」を連想してしまうノリもあったりして。

間に全米NO1シングル「Uncle Albart/Admiral Hasey」
(邦題「アンクル・アルバート~ハルセイ提督)

を含み、ビートルズ、ジョン・レノンの批判も含めた歌詞と、転調を聴かせた多彩なメロディーでラストの「The Back Seat Of My Car」まで、実に飽きさせない1枚。

アーティスト名義が、ポール&リンダ・マッカートニーというのがミソ!

全編に渡り、リンダのコーラスが大活躍しております。

スーパースターの奥さん・・・人には言えぬ苦労があったかと。
自分が、そのスーパースターと同じ舞台に上ることとなるとは、一緒になる前から想像できてたのでしょうか?

不思議なもので、リンダさん。
亡くなられてから、このアルバムでのコーラスは年々輝きを増すばかり。
今は天国で、ポール君を微笑んで見てるんでしょうね~。
いろんな意味で!

 

このアルバム、農場で撮られた写真がジャケットになっていることと、どこか垢抜けない音から、田舎で録音されたものかと思いきや、ニューヨークでのスタジオ録音なのが、ちょっと意外。
 
惜しいのが、ポール自らプロデュースをしてしまったところ。
  
比較に上げられるのは、同じく元ビートルズの2人。
ジョージ最高傑作と言われる「オール・シングス・マスト・パス」、ジョンの「ジョンの魂」は、フィル・スペクターのプロデュース。
この2作と比べると、まだまだ音は、まとまっていないような、前途のとうり、どこか垢抜けない印象が残ります。
例えば、これがジョージ・マーティンのプロデュースだったら、もっとスケールの大きい作品になったのではなかろうか?。
  
今作も含めて、当時、どんなに良い曲を発表しても、ビートルズを解散させた男として批判されるしかなかったポールには、「Smile Away」(笑いとばせ)しかなかった心境だったのでは・・・とはCDの解説にあります。

当時から話題を集めたのがジョンVSポール。
収録曲の中で、互いを批判しあい、「RAM」では、ポール&リンダがジョン&ヨーコのベッド・インをパクッた写真を載せ、ジョンは「ジョンの魂」で、羊でなくブタの耳を掴んだ写真を載せたり、リアルタイムでのビートルズファンは心中複雑な気持ちにさせられたのでないでしょうか。

仲が悪いと言われてた間で、忘れちゃいけないジョンの言葉

「自分の最大の功績は、

       ポールを発掘したことだ!」

これは、最大の称賛。

失われた週末と呼ばれていた期間(ヨーコとの別居)、ジョンを囲む周りの人間には、ポールの悪口は言わせなかったという話もあるみたいです。

ポールはポールで、80年代初頭のインタビューで、「最近のお気に入りの曲は?」、「ビューティフル・ボーイ」と答えていたり、ビートルズ解散後も2人だけの世界は続いていたんだなと。

ちなみに発音は、ビューティ・フォ~(^-^;。

ジョン・レノン亡き後の80年代以降のポールは、やっぱり物足りなくなってしまいます。
当時、リアルタイムで聴いたポールには、過剰な期待を抱き過ぎた反省も、今になってあるのですが。

↓今回は、これぞ!名曲の1つ。
  この1曲で、このアルバムCD買いました。

 

 

余談で、チューリップの財津さん。
このアルバムの歌詞から、少々、影響を受けているような?。
  
ちょっと、強引な引き合わせもありますが。
「Smaile Away」で歌われる「笑いとばせ!」→「もう笑わなくちゃ!」
「Heart Of The Country」で歌われる「田舎の家に引っ越して、馬や羊を飼おう」→「田舎へ引っ越そう」
「Ram On」では「ブチ壊せ!お前のハートなんか誰かにくれちまえ」→「新しい地球をつくれ」

もっとも、「青春の影」が、あの名曲の影響下で作られたのは、多くの方が承知のとうり^^;。

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コメント

RAM 私も大好きなアルバムのひとつです。レコードを持ってますが、CDも買ってしまいました。良い意味でポール色が強く出た作品ですね。ジョージ・マーティンがプロデュースしていたら、ポールの一般的に良いところがもっと強く引き出された作品になり、その分この時点でのポール色が若干弱くなったのではないかと想像します。決してどちらが良いとか言うのではなく、そうした違いは出ただろうなぁ、と。
 
ビートルズの解散後、それぞれのソロ・アルバムはやはり他のメンバーが抜けた感がありますね。で、自分で勝手にみんなのソロ・アルバムから選曲してホワイト・アルバムならぬ、イエローやらグリーン・アルバムを作ると、解散してもビートルズはビートルズだなぁ、みたいになります。全員が一同には集まれなかったけど、Ringoのアルバムはそれっぽかったりしますよね。

投稿: HAL | 2010/12/24 10:27

HAL様コメントありがとうございます。
「RAM」は、メロディーと曲展開が本当に素晴らしいなと。んで、惜しいのは、スカッとした音でないところかな~と。
他メンバーの作品もHAL様の指摘のとうりですよね。
ジョンの場合、全く聴き手に媚びることなく、ジョージの場合、フルで聴くと、妙に疲れたりしたり(笑)。リンゴの場合、・・・聴き飽きたりなんかして(^-^;。
いいとこどり!この発想、私にはありませんでした。
ジョンの曲の、はめどころが難しそうですが、遊んでみたいなと。
  
HAL様、メリークリスマス!

投稿: よっちゃん | 2010/12/24 20:42

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